股割り

股割りとは、股関節の柔軟性を高めるために行われる、ストレッチの一種です。股割りは、相撲や空手の練習に取り入れられています。また最近では柔軟体操としての股割りの他にも、股割りとダイエットの関係が注目されています。

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股割りの方法

股割りは無理にやりすぎると靭帯を傷つけることがあります。そのため、あなたが相撲の力士などでない限りは、節度を保って股割りをするのが大切です。1日あたり10回程度股割りをすれば、じゅうぶんなストレッチ効果をもたらします。

股割りの方法1・姿勢

股割りの最も正しいやり方の第一段階は、床にペタっと座る姿勢をとることです。この方法が、靭帯の安全などを考えた時に、最も体に優しい股割りの仕方です。

股割りの方法2・開脚

股割りのやり方の第二段階として、痛くなるギリギリのところまで、足を開脚しましょう。くれぐれも、ギリギリのラインで止めるのが安全な股割りの仕方です。ちなみに相撲の世界の股割りでは、この時点で180度開脚します。

股割りの方法3・背筋を伸ばす

開脚をしたら次に、背筋をピンと張りましょう。この時は、腹を前に出すくらいまで前方に体の意識を持っていくのが、正しい股割りの仕方です。

股割りの方法4・手を添える

背筋を張ったら、足首の裏側に手の親指を、足首の表側にその他の指が来るようにします。このような方法をとらなければ、股割りの柔軟体操としての効果が薄れてしまうので注意しましょう。

股割りの方法5・足をグラグラさせる

足首に手を添えたらその流れで、足をグラグラさせましょう。この時に足の指を内側や外側にグラグラするのが、正しい股割りの仕方です。この股割りの動作で、股関節が次第に柔らかくなります。また、股関節に特に変化がない場合には、「柔らかくなってきているんだ」というイメージを持つことが大切です。

股割りの方法6・前屈

股関節の柔軟体操が終わったら、いよいよ前屈です。前屈の際には、息を吐きながらするようにしましょう。股割りで前屈する場合には、頭よりも先に腹が地面につくイメージを持ちましょう。また、どうしても体が地面につかない場合には、できるところまでで、いったん止めましょう。前屈の際の注意点としては、決して無理をしないことです。靭帯や股関節を痛める元になります。

股割りの方法7・起立

最後に、立って股割りをしましょう。前後左右に股割りをすると、より柔軟体操としての効果が高まります。この股割りの一連の動作は、慣れていないと中々できるものではありません。何日もかけて、少しずつできるようにしましょう。

股割りの効果

股割りによるストレッチを続けると、以下のような効果が現れます。なぜ相撲や空手の世界で股割りが、基本中の基本のトレーニング方法となっているのか、納得できるはずです。

股割りの効果1・柔軟性アップ

股割りをすると、股関節を中心として飛躍的に柔軟性がアップします。スポーツの世界では、ケガをしないための第一条件に柔軟性を高めることがあげられているように、股割りによってケガの可能性をグンと低くできるのです。

股割りの効果2・バランスアップ

股割りによって股関節を柔軟にすると、体の姿勢やバランスが良くなります。股(腰)は体のちょうど中心に位置していますよね。股割りによって重心が定まるため、結果として体全体のバランスがよくなるのです。

股割りの効果3・腰やヒザの負担の減少

股割りによって全身のバランスが良くなると、腰やヒザに余計な負担がかからなくなるため、これらの部分のケガを未然に防ぐことができます。

股割りの効果4・体内活力アップ

股割りをすると血行がよくなるため、それに伴い内臓の機能もアップします。また、股割りにより下半身の血行がよくなるため、冷え性などにも特に効果があります。このように、股割りによって体内活力がアップすると、免疫機能も強くなるため、カゼなどにも強い体をつくることができます。

股割りダイエット

このように股割りをすることには、体内の循環がよくなるという特徴があります。体内の循環がよくなるということは、体内の新陳代謝のスピードが速まるということです。このことから近年、股割りとダイエットの関係が注目されています。事実として、股割りにはダイエット効果があるのですが、股割りは下半身によくきく柔軟体操です。そのため、股割りによっておなかのダイエットや、美脚効果が望めるという特徴があります。ですから股割りダイエットは、女性にとってはまさに、願ったり叶ったりのダイエット方法なのです。

股割りは節度を保って実行しましょう

野球やサッカーなどの運動中には、ケガをする可能性がいくらでもあります。またスポーツに限らなくても、普段の生活の中でも階段からコケたり、道端の段差に気付かなかったりしてケガをする可能性もいくらでもあります。しかし股割りによって体の柔軟性を高めると、このような事態をかなりの確率で防ぐことができるのです。加えて股割りは、ダイエットにも非常に効果があります。しかし、いくら股割りがケガの防止やダイエットに効果があるからといって、短期間のうちに体を痛めつけるほどするのはやめましょう。股割りを無理にやりすぎると、股関節を痛める可能性が高まります。股割りは、長期間にわたって少しずつ継続した時に、はじめて効果を発揮するのです。

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